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現創展 2021
第46回展
Pursuing true art with person-themed expressions
東京都美術館 11/26〜12/ 2
【第46回展 総評】
2021年11月26日〜12月2日
東京都美術館 2F <第2展示室>
本年当初から何としても現創展を開催したいと思っていました。
幸いにもコロナも落ち着き開催の目処が立った時は、ホッとしました。
作品募集、搬入受付、審査も無事終わり、展示ができた時には良い展覧会だと感じ、やっと安心できました。
現創展をオープンしてからの来場者は前回より、約二割減の状況でしたが、上々の入りだと思いました。
他の美術展も廻ってみましたが我々の会が一良かったと思いました。
役員の皆さまには大変ご協力を頂き、立派に開催できたことは本当にありがたく感謝しております。
出品展示総数160点 受賞作品数43点
受賞作品を掲載させて頂きました。
第46回記念現創展
審査委員長 大庭 修二
第46回記念 現創展
人物画部門受賞作品
グランプリ受賞作品
Grand Prix winning work
【空を見る】
See the sky
塩川 晴美
Harumi Shiokawa
この度は大変名誉な賞をいただき、本当にありがとうございました。
人物を描く時には表現方法にいつも苦心しておりますが、今回の作品は自分にとって挑戦した描き方だったので、良い評価を頂いたことはとても自信になりました。
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この度は大変名誉な賞をいただき、本当にありがとうございました
人物を描く時には表現方法にいつも苦心しておりますが、今回の作品は自分にとって挑戦した描き方だったので、良い評価を頂いたことはとても自信になりました。
以前は色をあまり使わず、画面の雰囲気を統一して全体で見ていただきたいと思って描いておりましたが、今回はたくさん色を使い、モチーフをモチーフに重ねるように描きました。
線で描く下書きの時はいいのですが、着色する時重なったモチーフの輪郭線が下のモチーフの輪郭線を分断するので、どちらのモチーフに重さを置くか、色を採用するか、また輪郭線をそのまま描くのか、一つ一つ吟味しながら描き、何度も塗り直しました。
モチーフの形と質感をデザイン的にするのか、絵画的に描きこむのか、配色の面白さもあり、悩みながらも楽しく描くことができました。
私は高校の美術の非常勤講師をしておりますが、この絵には、美術部のみんなや授業で触れ合ったみんなから教えてもらったことが生かされていると思います。
みんな色が大好きで、こんなに悩まなくてもと思うところにこだわったり、この色の隣に来る色が作れないと半泣きになったり、線一つが引けなくてずっと手が動かない時間があったり。
これが描きたい!と思う気持ちと、それに向かう真摯な気持ちと努力を見せられて、芸術とはこうやって作っていくのだなと感動もしました。
私も自分なりの挑戦をしてみましたが、これで少しでも成長できていればいいなと思っています。
今回2年ぶりの現創展開催で久しぶりにみなさんとお話ができて楽しかったです。
2022年も無事に開催され、たくさんの皆さんと交流出来たら嬉しいです。
東京都都知事賞受賞作品
Governor of Tokyo Award
【月光】
Moonlight
Michico
現創展への出品は15回目です。
今回は後にも先にもない良い賞をいただき感激しています。
まさかこんな良い賞をいただけるなんて夢にも思っていませんでした。
作品の制作には2年程かかりましたが、昨年は新型コロナで本展が中止になり、時間をかけて取り組むことができました。
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前回は賞に届きませんでしたが、作品品評会で荒木典子先生より良いアドバイスをいただきましたので、今回の作品作りに生かすことができました。
制作の途中で体調が悪くなり、出品を諦めようかと思いましたが、八割近く出来ていましたので最後の日まで筆を走らせました。
それが良い結果につながったのかな、と思いました。
本展が終わってからすぐに静岡支部展が始まり、多くの方から「良かったね」と声をかけていただき最高でした。
今後も頑張っていきます。
現創会賞受賞作品
Gensoukai Award
【コロナ渦】
(未来に向けて)
Corona whirlpool
(for the future)
松井 京子
Kyoko Matsui
この度はおもいかけず現創会賞受賞、本当にありがたいこと皆様に感謝します。
絵を習い始めて10年で絵を止めようと思いましたが、家族や友人に励まされ又頑張ることが出来ました。
娘達が小学校の頃からモデルをしてくれ、今では想い出となる絵が私の心を明るくしてくれます。
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コロナ禍真っ只中現創会展が休展となり、来年の絵は一応出来ているので、心に余裕がうまれました。
以前から試みたかった着物生地に絵を描くことに挑戦しました。
新品の着物生地を洗い、ジェッソでキャンバスに貼りました。
指の間隔で生地が白くなったり、黒く残ったりで楽しい作業でした。
コロナ禍で今描ける題材はと考えた時、母の踊る姿を描いたデッサン帳をみつけ「これだ」と思いました。
母は何でも努力して自分の身に着ける人でした。
今は未来のため、何か試みるチャンスの時と考え、デッサンをもとに画面構成、アクリル、日本画の顔料、膠、注射器、大刷毛などを駆使して「コロナ禍未来に向けて」を描きました。
絵はお稽古姿です。
赤い柄を使った額(着物生地)の色は希望を表現しました。
暗闇から希望に向かうようにです。
白と黒だけの表現は難しかったですが、わくわく感がありました。
次回は生地を決めて、子育てを通した親の目線愛で観者が共感して下さる作品を描きたいと思います。
この歳になって今私は、日本画、現場での風景デッサンの計3日習い事をしています。
現場での風景デッサンは短時間で完成させるので毎回がドキドキです。
先生からは品評会でいつも適切なアドバイスを皆にして下さいます。
「みた通りに描かない、心の表現で、夢を持つ、みた時の印象でかけば個性となる」など毎回覚えることばかりで楽しみです。
八十歳までに何点の絵が描けるか、どんな絵に変化するか挑戦がいっぱいです。
現創会の発展を心からお祈りいたします。